頭痛の種類
頭痛の種類
片頭痛
全ての頭痛を片頭痛とおっしゃる方がおられますが、頭痛の多くは後にお話する筋緊張性頭痛であり、片頭痛はその一部です。また、名前からよく混乱されますが、片側におきる頭痛の全てが片頭痛というわけではありません。
特徴的なのは頭痛が生じる前にギザギザとした光や虹色の模様などが見えるといったものがあります。また、目の奥がズキズキするといった頭痛であるのが特徴的です。
治療としては、頭痛を収めるための薬と、頭痛の発作を抑制するための薬があります。近年、頭痛の発作を抑制する薬の進化が目覚ましく、とても良い内服薬や注射薬が発売されました。医師と相談して、治療方針を組み立てていきますよう。
筋緊張性頭痛
いわゆる肩こり頭痛です。頭の周囲の筋肉が筋肉痛になることによって生じます。疲れているときなどに生じやすい頭痛です。
症状としては頭全体が締め付けられるように痛くなったり、頭の後ろが重く痛いなどの症状が代表的です。
肩こり体操やストレッチ、投薬などで頭痛をコントロールしていきましょう。
神経痛・帯状疱疹
神経痛は突然のズキンとなるような痛みが数秒生じて、その後に痛みが消えるといった症状を繰り返す病気です。
薬剤が有効でないことも多いのですが、どうしても症状が辛い場合はブロック注射で症状が軽快する可能性があります。
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスが皮膚の神経に痛みを起こす病気です。帯状疱疹は神経痛と同じような痛みではありますが、皮膚症状も伴ってきます。抗ウイルス薬を使用する必要がありますので、症状をみながら相談していきましょう。
群発頭痛
非常に強い頭痛が片側の目の周りからこめかみ辺りに出現し、15分から3時間程度で無くなります。同時に目が充血したり、涙が出たり、鼻がつまったり、鼻水が出たりします。あまりにも強い痛みのため、のたうち回る方もいます。発作は2日に1回から1日に何回も起きることもあります。
治療に関しては、片頭痛と同じような治療が有効な場合があります。症状を見ながら相談していきましょう。
2次性頭痛
頭の病気が生じて頭痛が起きることをいいます。画像検査は2次性頭痛を診断するために行います。2次性頭痛に対して安易に痛み止めのみで対応すると、さらに症状が悪化する可能性があります。
代表的なものがくも膜下出血です。また、動脈解離でも頭痛が生じます。
くも膜下出血
ハンマーで殴られたような頭痛という表現が有名ですが、実際はそれほど強くない頭痛であったり、嘔吐で生じたりすることもあります。動脈瘤が破裂して、くも膜に出血するパターンが多いです。
くも膜下出血はとても有名な病気で、命に関わる病気です。迅速に診断して、治療を受けましょう。
治療に関しては、周囲の圏央病院、美原総合病院、所沢中央病院、埼玉石心会病院と連携をとっておりますので、患者さんと相談しながら迅速に治療が受けられるように手配いたします。
動脈解離
椎骨動脈が有名ですが、頭の中の動脈が自然に損傷して頭痛を生じることがあります。こちらもパチンという音を伴って頭痛を生じる特徴があります。画像検査で診断して、治療を相談しましょう。
緑内障
目の圧が上がることにより頭痛を生じます。
副鼻腔炎
鼻の奥の副鼻腔や前頭洞というスペースにバイキンが入り込んで頭痛を起こすことがあります。抗生物質が有効なことがあります。