片頭痛の治療 〉 片頭痛の予防薬
頭痛がない日にも行う治療
発作を待つのではなく、起こる日を減らす

頭痛日数、生活への支障、持病、妊娠希望などを確認し、一人ひとりに合った予防薬を選びます。

片頭痛の予防薬を説明するイラスト

動画で分かる「片頭痛の予防薬」

片頭痛の予防治療を始める目安と、主な治療薬を解説しています。

予防薬は、頭痛がない日に使い、片頭痛が起きる日・強さ・持続時間を減らす治療です。
頭痛を完全にゼロにできなくても、寝込む日や発作時薬を使う日が減れば、重要な治療効果です。

予防治療を検討する方

生活に支障をきたす頭痛が月3日以上ある場合が一つの目安ですが、回数だけで決めるものではありません。

  • 発作のたびに寝込む、仕事や学校を休む
  • 急性期薬が十分に効かない
  • 急性期薬の副作用が強い
  • 頭痛薬を使う日が増えている
  • 月経など決まった時期に強い発作がある
  • 頭痛への不安で予定を制限している

主な内服予防薬

薬の種類特徴確認すること
ロメリジン国内で広く使われている片頭痛予防薬です。効果と副作用を確認しながら継続します。
アミトリプチリン睡眠の問題や緊張型頭痛を伴う場合などに検討します。眠気、口の渇き、持病などを確認します。
バルプロ酸片頭痛予防に使用される抗てんかん薬です。妊娠中・妊娠可能性がある方では特に慎重な判断が必要です。
トピラマート片頭痛発作を減らす目的で使用されることがあります。しびれ、食欲、認知面などの副作用を確認します。
プロプラノロール血圧や脈拍に作用する薬です。喘息、徐脈、低血圧などを確認します。
漢方薬頭痛に伴うめまい、むくみ、冷えなどを考慮して選びます。体質だけでなく、症状と経過から判断します。

※使用できる薬や保険適用は、年齢、持病、妊娠希望、診断などによって異なります。

CGRPを標的とした予防薬

CGRP関連抗体薬

エムガルティ、アジョビ、アイモビーグなどの注射薬です。毎日の内服が不要で、月1回または製剤に応じた間隔で投与します。

経口CGRP受容体拮抗薬

リメゲパントは急性期治療と予防の両方、アトゲパントは予防治療に使用する飲み薬です。

CGRP関連薬は有力な選択肢ですが、全員の頭痛が完全になくなる薬ではありません。頭痛日数、生活への支障、費用、通院や服薬のしやすさを合わせて選びます。

効果判定には時間が必要です

  1. 治療前の頭痛日数を確認
    頭痛ダイアリーで基準となる状態を記録します。
  2. 副作用を確認しながら継続
    内服薬は少量から調整する場合があります。
  3. 頭痛日数と生活への支障を比較
    痛みだけでなく、寝込んだ日、仕事を休んだ日、急性期薬を使った日も評価します。
  4. 継続・変更・追加を判断
    効果が不十分でも、すぐにすべてを中止せず、原因を検討します。

妊娠を希望する方へ

片頭痛予防薬の中には、妊娠中や妊娠する可能性がある方への使用に注意が必要な薬があります。現在使用している薬を自己判断で中止せず、妊娠希望の時期を含めて早めにご相談ください。

他院から処方されている薬や市販薬、サプリメントも含め、すべての使用薬をお知らせください。

よくある質問

頭痛が月2回でも予防薬を使えますか?

回数が少なくても、毎回寝込む、嘔吐する、仕事や試験に大きな支障が出る場合は検討します。

予防薬は一生飲み続けますか?

頭痛が安定した後に、状態を確認しながら減量や休薬を検討することがあります。自己判断では中止しないでください。

薬を飲んでも頭痛がゼロになりません。

頭痛日数、強さ、薬の使用日数、生活への支障が減っているかを評価します。別の原因が重なっていないか再評価する場合もあります。

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