片頭痛の治療 〉 生理・ピルと片頭痛
月経時の強い頭痛は治療できます
ホルモンの変化と、片頭痛の関係

月経と頭痛の時期を記録し、発作時治療、予防治療、ピルとの関係を整理します。

生理とピルに関連する片頭痛を説明するイラスト

動画で分かる「生理・ピルと片頭痛」

月経関連片頭痛の仕組み、治療、ピルを使用する際の注意点を解説しています。

生理のたびに寝込むほどの頭痛は、我慢するのが普通ではありません。
月経に伴うホルモン変動が片頭痛の引き金になっている可能性があります。

なぜ生理前後に頭痛が起こるのか

女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、月経前に急激に低下します。この変化が片頭痛発作の引き金になると考えられています。

痛みが強い

月経時以外の発作より強く感じることがあります。

長く続く

一度良くなっても再発し、数日続くことがあります。

薬が効きにくい

普段の急性期薬では十分に改善しない場合があります。

まず月経と頭痛を一緒に記録します

  • 月経が始まった日
  • 頭痛が起きた日と時間
  • 痛みの強さと持続時間
  • 吐き気、光・音過敏
  • 使用した薬と効果
  • 一度改善した後の再発
2~3か月記録すると、月経との関係が見えやすくなります。頭痛ダイアリーには月経日も一緒に記入してください。

月経関連片頭痛の治療

発作を止める

トリプタン、NSAIDs、ラスミジタン、リメゲパントなどから、長く続く発作に合う薬を選びます。

時期に備える

毎月ほぼ決まった時期に発作が起こる場合は、月経前後の治療方法をあらかじめ決めます。

全体を減らす

月経時以外にも頭痛が多い場合は、通常の予防薬やCGRP関連薬を検討します。

ピルを飲むと頭痛が悪化しますか

ピルそのものが必ず片頭痛を悪化させるわけではありません。休薬期間にホルモンが低下して頭痛が起こる方もいれば、ホルモン変動が安定して改善する方もいます。

ピル開始後に頭痛が増えた場合は、次の点を確認します。

  • 開始・変更した時期
  • 休薬期間との関係
  • 前兆の有無
  • 喫煙の有無
  • 血圧や血栓症リスク
  • ほかの薬との関係

「前兆のある片頭痛」とピル

頭痛の前に、ギザギザ・キラキラした光が見える、視野の一部が欠けるなどの症状を「前兆」と呼びます。

前兆を伴う片頭痛がある方では、エストロゲンを含む低用量ピル・LEP配合薬が禁忌となる製剤があります。
脳血管障害のリスクを考慮する必要があるため、自己判断で開始・継続・中止せず、婦人科と頭痛を診療する医師の両方にご相談ください。

※すべての「ピル」が同じではありません。製剤の種類、年齢、喫煙、血圧、前兆の有無によって判断が異なります。

このような方はご相談ください

  • 生理のたびに寝込む頭痛がある
  • 月経前後は薬が効きにくい
  • ピルの休薬期間に頭痛が起きる
  • ピル開始後に頭痛が増えた
  • キラキラ・ギザギザした光が見える
  • 妊娠を希望し薬を見直したい
初めて生じた視覚症状、長く続く視野障害、麻痺や言葉の出にくさを伴う場合は、片頭痛の前兆と自己判断せず早めに受診してください。

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