頭をぶつけた
頭をぶつけた
頭をぶつけたて、例えば傷がある場合は2つの問題があります。
傷の治療をしなくてはいけないという点と、頭をぶつけた影響で脳の中に出血していないかという点です。
傷の治療に関して
頭部は血管が多く、動脈が切れた場合は多くの出血を生じます。もし、出血が多い場合はガーゼなどで出血を押さえてクリニックに至急来ていただくのがいいと思います。
傷の治療は医療用の糸で縫合したり、ステープラーと呼ばれるホチキスで傷を縫ったりします。
通常、縫合してから48時間は濡らさないほうがいいと言われていますが、それ以降はシャンプーをして頭部を清潔に保っていただくことをお願いしています。
頭をぶつけた
頭をぶつけたことにより脳振盪になる可能性があります。脳振盪は通常24時間で治ると言われていますが、もう少し長引く場合もあります。いずれにせよ、頭部打撲のあとに、活発に活動したり、食事を多く食べたり、長風呂をしたりすると嘔吐する可能性があります。安静を心がけましょう。
頭をぶつけて骨折することもあります。骨折は多くの場合、骨の内側の出血も伴います。画像検査で診断しましょう。
また、頭をぶつけてから1~2ヵ月してから骨の内側、脳の外側に出血が溜まることがあります。この場合、認知症が進行したような症状だったり、片側の手足の動きが悪くなる場合があります。診察と画像検査で診断していきましょう。